日本とアルゼンチン
こんばんは、琉球紅翡翠です。
今日はこのブログをはじめる前に観戦してきた、キリンチャレンジカップ「U-23日本代表VSU-23アルゼンチン代表」を見て思った事を書いてみようと思います。今回はゲームレポというより、この日の出来事、自分が想像するアルゼンチンサッカーと日本サッカーの比較を書いてみます。
この試合は北京オリンピックの壮行会を兼ねた試合で、男女のオリンピック代表がアルゼンチン、オーストラリアの代表と試合をします。この日はアルゼンチンとの試合を観戦するために東京の国立競技場へ行ってきました。
写真は左から、コンコースに集まっているアルゼンチンサポーター、この日自分が観戦したアルゼンチン応援エリア入口、試合開始前の日本側マスゲームの様子を撮ったものです。
今回アルゼンチン側のスタンドで応援したわけですが、自分は日本人なので、当然日本代表には頑張ってもらいたいと思っています。それなのになぜアルゼンチン側の席にいるかというと、サッカーファンとしての自分が南米でも特にアルゼンチンのサッカーに強い魅力を感じているからということと、自分が現在、のんびりとですがスペイン語を習得しようとしていますが、その勉強の一環として、こちら側で見るのが良いかなと考えたわけです。
アルゼンチンはスペイン語圏の国なので、当然その国を応援しに来る人のなかにスペイン語を話す人がいる可能性は高いと思います。そしてそういった人たちの生のスペイン語を(もちろん言っている意味などはわかりませんけど)聞くことができれば自分のために少しはプラスになるだろうと考えているからです。
次にアルゼンチンサッカーについてですが、自分のアルゼンチンサッカーとの出会いはすなわち応援している横浜・F・マリノス(当時は横浜マリノスでしたが)に在籍していたアルゼンチン人選手との出会いと無関係ではありません。Jリーグ初代得点王となったマリノスのラモン・ディアスはアルゼンチン人です。そのほかにもビスコンティやメディナベージョ、といったアルゼンチン人選手たちが当時のマリノスでは活躍していました。彼らのプレーは当時のJリーグでは技術的にも抜きん出ていたことは素人目にも明らかだったし、ひときわ目立ちました。そういった背景からアルゼンチンという国を代表する選手たちがみせるサッカーとはどんなものなのか、という事に間接的ながら興味を持っていました。
もちろん今のように通信技術が発達していなかったこともあるし、自分自身サッカーをプレーする立場になかったこともあって、Jリーグでの彼らのプレーを見る事以外にアルゼンチンのサッカーに触れる手段はありませんでした。
サッカーの試合をそれなりの回数見ることができるようになった今でも、自分においては現地に行って見るということは実現できていません。ただ、代表の試合を日本で見る機会があれば行ってみようと思うようになって、それまでは海外でプレーしていてなかなか日本で生で見ることができない選手たちが日本にやってくる今回のようなチャンスができたこと。それが日本のサッカーを強くするために呼ばれたというのが主な主旨であったとしても、見る側としての自分は南米サッカーの魅力、アルゼンチンサッカーの魅力といったものを体感するイベントとして位置づけていると同時に、日本とアルゼンチンのそれぞれのサッカーを比較してみるという楽しみ方もできるようになりました。
漠然としたイメージなんですが自分は日本が目指すサッカースタイルにアルゼンチンサッカーを当てはめてみたらどうだろうと考えています。
例えば、試合前の練習風景を見るとサブの選手も含めたアルゼンチンの選手たちが出てきます。日本の選手も同様にピッチに出て走ったり、ボールを使ったウォーミングアップを行います。それを見ていて思うのですが、
「アルゼンチン人と日本人には体格的な差は殆どないのでは?」という点です。
例えばイングランドやドイツの選手は見るからに体格がたくましく、当たりに強そうなイメージです。それはトレーニングの賜物ともいえるのかもしれませんが、その国の代表がやるサッカーとしてフィジカルを活かしたプレーなり戦術なりというのがその根底にベースとして存在すると思います。もちろんそういった国の代表にも小柄な選手や体格に恵まれているとはいえない選手だっていますし、そういう選手が活躍する場合だってもちろんあると思います。ただ、全体に占める割合としては屈強そうな選手が多いというイメージがあります。
一方、南米の選手(ここではアルゼンチンの選手のことですが)は割合として上に書いたような強靭な体躯の持ち主というのは少ない気がします。身長の高い選手もヨーロッパの国の代表と比べても少ないと思います。しかし、ワールドカップの歴史をひも解けば過去18大会のうち半数の9回で南米のチームが優勝し、この日対戦するアルゼンチンも2回栄誉に輝いているわけです。体格が良いからといっても世界的な大会での成績でいえば、決してヨーロッパが優れているとは言い切れないわけです。
クラブレベルで見てもヨーロッパの強豪クラブに南米の選手が主力として在籍しているケースは多いです。彼らがクラブのブランドを確立し、かつ維持し続けるために南米選手の能力が必要不可欠とされているといってもいいかもしれません。
ここでいう南米選手というのは主にブラジルとアルゼンチンの選手ということになるのですが、ヨーロッパの主な国の選手と単純に比較してみると、ヨーロッパサッカーは組織サッカー、南米は個の能力を活かしたサッカーというイメージがあります。そして組織サッカーは守備的なイメージがあり、個の能力を活かしたサッカーは攻撃的なイメージがあります。
自分としては攻撃的な南米サッカーが好きなので、ヨーロッパの組織サッカーはガチガチに守備を固めてるイメージが強く、地味に見えるので、あまり面白みを感じません。しかしクラブレベルでみれば組織と個人技が融合されているチームが強いと思うし、ヨーロッパにもそういうクラブは多いです。イタリアだとインテルやACミラン、イングランドだとマンチェスターUなどがそれに当てはまります。
話がそれましたが、日本サッカーがアルゼンチンサッカーを目指すべきと思う理由として両国の体格が似ているということを挙げました。そして技術に関しては、日本の選手がアルゼンチンに代表される南米選手のようなテクニック(特に素晴らしいと感じるのはトラップの技術です。生で見ると本当に感心させられます)を身につけるのにどれだけ時間がかかるのかという問題はあるでしょうし、体格のいい選手を集めるより、技術の高い選手を育てることのほうが難しいことはいうまでもない事だと思います。
子供の時からの育ち方にも違いはあります。物心ついた時から傍らにボールを持って遊びながら技術を習得していった南米選手に比べて、学校などで人に教えられて技術を習得していく傾向にある日本人には、文化的な違いがあるとはいえ、成長していく過程においても、攻守ともにある程度の約束事があるヨーロッパ的な組織サッカーがフィットしやすいでしょう。日本のサッカーがまず守備で世界にアピールしようとしているのはそういった部分も関係しているのかもしれません。ただ、それは勝つための手段ではなく、あくまで「日本人にあったサッカー」でしかないわけですからそれがイコール「日本が強くなるためのサッカー」ではないと考えます。
終わってから書く事ではないかもしれませんが、この日の試合も日本の組織的な守備はある程度は良かったと思いますが、結局、日本の失点はアルゼンチンの個人技によるものでした。個の能力を最大限まで高めれば、いくら強固な組織でもいつかは打ち崩されてしまうのです。
アルゼンチンのように体格に恵まれていなくともスピードや技術で世界のトップに立てるお手本が実際にあるわけですから、逆に考えれば「同じような特徴を持っている日本もいずれはそうなれる可能性があるかもしれない」といえます。長々と書いていますが、自分が一番言いたかったのはこういうことです。
日本にはアルゼンチンと対戦する機会は大切にして欲しいし、こういう機会をもっと増やすべきですね。アルゼンチンという国と対戦することによって、日本人のサッカースタイルが少しづつでもいいから、組織に頼らず攻撃的に変わっていくことを期待したいですね。
ちょっとちぐはぐな文章となってしまいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。
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